4億人が生み出すデータを最大限に活用する

すかいらーくは1970年の創業以来、創業者や従業員の「勘と経験」によって規模を拡大してきました。さらなる成長のためにはデータドリブンな経営へと進化する必要がありました。今後のデータのボリュームや利用方法の変化にも柔軟に対応できるビッグデータのインフラとして、迅速かつ簡単に導入できるトレジャーデータを選定しました。「トレジャーデータサービス」に蓄積したデータは機械学習のソフトウェアへ接続し顧客のモデルを生成するためにも活用しています。

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3000店舗からの「さらなる成長」の戦略とは?

 外食産業でもビッグデータの価値が認識され始めている。「ガスト」「バーミヤン」「ジョナサン」などのファミリーレストランを中心に、国内で約3000店舗を展開する株式会社すかいらーくは、業界に先駆けてビッグデータの本格的な活用を始めたことで注目されている。
 1970年に東京都府中市に第1号店を出店して以来、すかいらーくは創業者や従業員の「勘と経験」によって規模を拡大してきた。具体的には、これまでに行ってきたのは「マスなアプローチ」による顧客とのコミュニケーションだった。
 しかし、同社は「さらなる規模への成長」するには今までのやり方に加えて「ターゲティングされたアプローチ」によるコミュニケーションが必要だと考えた。データの収集・蓄積・分析を利用した「データとサイエンス」による戦略である。

4億人が生み出すデータを最大限に活用する

 すかいらーくが運営する店舗への年間延べ来店客数は約4億人にものぼる。まず、そこから発生する膨大なデータを利用するためにPOSデータの解析に取り組んだ。クラウドに基盤を構築し、即座にデータの解析を行えるようにしたのだ。
 そして、一人ひとりの顧客のことをより理解するために次の施策に乗り出した。2014年10月より本格的に始動したスマートフォン向けの「ガストアプリ」である。このモバイルアプリでは、「店舗の検索」「フェア情報の発信」「クーポンの配信」などを行っている。

「ガストアプリ」の3つの課題

無料でダウンロードできる「ガストアプリ」は、特別に広告を掲出していないにも関わらず、わずか1ヶ月半という短期間で100万ダウンロードを超える好調ぶりだ。

しかし、「ガストアプリ」のプロジェクト開始には、大きく3つの課題があった。
 まず1つは「データをどのように蓄積していくか」という点だ。このアプリは「ガスト」ブランド単体を対象にしたものではあるが、ユーザーの目標数は2千万人。それを実現するための設計や実装にさまざまなハードルがあった。
 2つ目は「実際に蓄積したデータを、どのように分析していくか」という点。日常的に分析結果を利用するため、ダッシュボードを作成することが必須であった。
 そして、3つ目はスケジュールの問題だ。「開発ベンダーに発注してからアプリをリリースするまで」の期間は、わずか1ヶ月半。開発ベンダーからは「短期間でどのようにデータを収集して、データベースに蓄積していく部分に時間がかかる」という問題があげられた。

導入を決めた2つの理由とデータの2つの活用法

 すかいらーくが直面したこれらの課題の解決策となったのが「トレジャーデータサービス」だ。同社は、複数ベンダーを選考した結果、主に2つの理由から「トレジャーデータサービス」を導入した。
 まずは「迅速かつ簡単に導入ができる」こと。実際に、1ヶ月半という短い開発期間にも関わらずスケジュールどおりに「ガストアプリ」のリリースが達成できたのは大きな結果だ。開発中も、データの収集や蓄積に関する部分でのトラブルは発生せずスームズな実装が行えた。
 そして「フレキシブルな対応が可能」であるということ。開発前の段階では、どのくらいの量のデータを収集するのか、どのように蓄積したデータを利用するのかなど「決まっていないこと」が多かったのだが「トレジャーデータサービス」であれば、後から柔軟に対応が可能だ。
 実際のデータの運用では「トレジャーデータサービス」へ蓄積したデータを加工し、データマートとして「Amazon Redshift」へデータを渡している。その後、BIツール「Tableau」を利用してダッシュボードを作り、継続的に同じ指標をモニタリングしている。
 また、「トレジャーデータサービス」に蓄積したデータを機械学習のソフトウェアへ接続し、「顧客のモデルを生成する」ためにも活用を始めている。

アプリの「コスパ」は驚きの100倍!

 「トレジャーデータサービス」を導入し、1ヶ月半という短期間で開発された「ガストアプリ」だが、リリース直後から非常に大きな効果をあげている。
 すかいらーくは「ガストアプリ」だけではなく、新聞の折り込みチラシでもクーポンを配信している。折り込みチラシのクーポン発行数は、アプリの10倍。しかし、実際にクーポンが利用される件数は、折り込みチラシもアプリも同程度である。つまり、「ガストアプリ」のクーポンは、折り込みチラシのクーポンに比べ10倍の率で利用されているのだ。
 さらに、費用の面も見逃せない。「ガストアプリ」でクーポンを配信するコストは、折り込みチラシのコストに比べるとわずか100分の1程度しかかからない。つまりコストパフォーマンスは100倍だ。実のところ、このアプリはリリースから1ヶ月程度で、すでにイニシャルコストを回収するほどの効果をあげたのだ。
 「ガストアプリ」が短期間でこれほどまでに、高いパフォーマンスを発揮しているのは、もちろんデータに基づき「ターゲティングされたアプローチ」をとれるようになったからだ。
 しかし「ガストアプリ」の運用はまだまだ始まったばかりである。今後、データの収集・蓄積・分析を繰り返すことで、より効果的なモデル、より効果的なセグメントが実現され、すかいらーくにさらなる貢献をするに違いない。

Next Step

今日から、眠っているデータを競争力に変えませんか?